泌尿器科

泌尿器科スタッフ構成

河村 毅

役職 顧問
資格認定等 元院長、医学博士

平野 美和

役職 院長
資格認定等 医学博士、墨田区医師会 理事

西松 寛明

西松寛明副院長
役職 副院長 兼 泌尿器科部長 
資格認定等 医学博士
東京大学医学部大学院卒
前職 東京大学医学部泌尿器外科学准教授
日本泌尿器科学会指導医・専門医
泌尿器科腹腔鏡技術認定医(17-228-2RP)
泌尿器ロボット支援手術プロクター認定
(ダビンチ;膀胱・前立腺、副腎・腎(尿管))
がん治療認定医
日本泌尿器科学会代議員(東部A)
東京大学医学部附属病院 泌尿器外科学 非常勤講師
東京大学医学部医学系研究科 特任研究員
日本学術振興会 審査員
JMAT、AMAT隊員(全日本病院医療支援班)

佐藤 雄二郎

役職 医員
資格認定等 泌尿器科学会指導医・専門医
泌尿器科腹腔鏡技術認定医
ロボット支援手術プロクター
がん治療認定医

奥野 佑美子

役職 医員
資格認定等 泌尿器科学会指導医・専門医

工藤 貴之

役職 医員
資格認定等 泌尿器科学会専門医

阿部 茜

役職 医員

梶原 成記

役職 医員

柿澤 至恕

役職 非常勤医師(元国立成育医療センター 泌尿器科医長)

井上 滋彦

役職 非常勤医師(医療法人財団健和会柳原病院 泌尿器科部長)

佐藤 悠佑

役職 非常勤医師(東京大学医学部附属病院泌尿器科 講師 病棟医長)

饒村 静枝

役職 非常勤医師

三枝 直幹

役職 非常勤医師(国立国際医療研究センター)

大塚 智暉

役職 非常勤医師(国立国際医療研究センター)

診療活動

(1)2022年の概要

当院は常勤医師6名と非常勤医師の先生との体制で2022年は2021年度に引き続きコロナ禍を反映して年間外来22,321人です(当科医師はCOVID-19診療にチーム参加しておりますが、COVID-19関連診療は含んでいません。)。

手術は2022年集計1,457件(緊急手術:時間内緊急含む:212件(提示締め切り後36、時間外15、休日4、深夜3件)を実施しており、週2日は泌尿器科医師が当直を行っております。これに院救急車や病院救急救命士の充実による急患室の体制確立などからさらに機動力のある急患対応が可能となりました。 ICTによる院内感染の制御・統制が確立されてCOVID-19感染のある泌尿器科患者さんも受け入れて治療を行ってきました。外来手術や透視室での無麻酔緊急対応など柔軟な手術・処置も定着しました。2017年からの手術件数の推移の詳細を別表に示しましたが、従来なら手術室で行っていた処置や化学療法(初回導入治療は入院)は多くが外来診療となっています。手術や処置の総件数は年間1,752件となり、化学療法を含めますとのべ2500人を超えています。

2014年6月24日よりロボット支援前立腺全摘除術(RARP)を開始していますが、2022年にはロボット支援手術実施数が累計500例を超えました。2021年度は前立腺癌検診も激減してRARPも減少しましたが、2022年は65件と前年度から17件増加しました。ロボット支援腎部分切除術(RAPN)10件、ロボット支援膀胱全摘(RARC)5件を実施しました。ロボット支援手術のプロクターも常勤医師で3人体制となりました。根治的腎尿管全摘(RANU)が開始され、根治的腎摘除術(RARN)も当院にて保険診療で実施可能となりました。今までの手術件数を別表でご確認下さい。

この様に手術の質向上に関しては常に見直しが行われております。従来の開腹手術は減少し、ほぼ内視鏡手術に移行した年となりました。常勤の内視鏡外科技術認定泌尿器科医(2名)の指導のもとで低侵襲治療である腹腔鏡や経尿道・経皮的内視鏡手術を積極的に実施しています。入院診療では急性期医療機関として総ての病棟で標準的な泌尿器科診療が行えるようにクリニカルパスを基本にした入院治療を展開しています。2022年も院内クリニカルパス委員会の協力で総ての患者パスの入院日数の見直しを実施(2022年パス適用率100%)しています。患者さんへの治療や手術の説明同意書やクリニカルパスを掲載いたしますのでご参考になさってください。

地域の医療機関や医師会関連診療期間の依頼にいつでも応えられるように、地域連携病院を設置して常勤医師の外勤を通じてこれらの病院と協力体制を積極的に展開。定期手術日は月(前立腺生検)、火、木(ロボット支援手術)、金曜日で、緊急手術は随時行っています。

(2)外来

外来診察は4診療体制です。引き続き関連協力施設への逆紹介を積極的に行っています。手術日である火・木・金曜日は2-3診療体制となっています。手術日以外は基本3-4診体制で患者さんの待ち時間の軽減に努めています。2022年度の外来受診者数は22,321人とまだかなり超過しております。ご高齢の患者さんは当院の地域連携室をご活用頂いてかかりつけ医をみつけてください。

昨年から地域医療支援病院に指定された当院を初めて受診していただくには紹介状が必要となります。どうかご協力の程よろしくお願いいたします。

同愛記念病院泌尿器科の関連協力施設

東京大学やその関連病院(都立墨東病院、三井記念病院、あそか病院など)、墨田中央病院、中村病院、深川立川病院、健生堂病院、野崎クリニック、賛育会病院、森山記念病院、森山脳神経センター病院、健和会の柳原病院やその他、扇橋、すみだ共立などの診療所などと連携が強化されて当科の医員が外来を担当させていただいております。どうかご利用ください。

当科の外来数

薬物療法を含めた治療が必要な尿路結石症例の受診患者は1,870名と前年度より増加しております。また治療の必要な紹介患者が増え尿路感染、尿路結石関連手術は1,074件とこちらも前年より増加しており、緊急対応が必要な患者さんが増加しております。

専門外来として小児泌尿器科外来、LOH/ED外来、セカンドオピニオン外来、男性不妊外来があります。これらの専門外来初診の受診患者さんは2022年は119人でした。

(3)手術

特徴で詳述した手術症例の内訳を2017年から2022年までの6年間で比較し、手術詳細を一覧表で示しました。受診のご参考になさってください。また患者さんの入院経過を患者さんクリニカルパスにまとめて掲載しております(PDFファイルが閲覧できるAcrobat Readerなどのソフトが必要となる場合があります。)

(4)教育・研究

毎週月・木曜日の病棟カンファレンスと毎週木曜日の朝は多職種による退院支援カンファレンスを実施しています。月曜日や木曜日は病棟回診を実施しています。毎週月曜日の病理カンファレンスや毎週金曜日には外来カンファレンスを行って治療方針を決定し、当科としてお治療方針を共有しています。また他職種・部門と他関連病院との定例会を実施しています。昨年からリニューアルした入退院サポートセンターでは泌尿器科手術や治療の患者さん用のクリニカルパスやスマートフォンアプリの〝かんさぽ“をご用意しております。東京都ポータルサイトや多職種スタッフ間の情報共有をはかりながら、おもにご高齢の患者さんの在宅退院や療養支援、在宅療養が困難患者さんには転院調整を行っております。

臨床研究業績も主なものは東京大学グループの後ろ向き臨床研究による論文投稿や講演会発表が積極的に行われております。他施設や当院の倫理委員会に諮った臨床研究のオプトアウトなどのご案内もご覧ください。

倫理審査も当院の倫理委員会に審査を依頼しております。臨床研究法や個人情報保護に配慮しながら、他施設との病理診断依頼や手術・技術交流(当科医師の出張や他施設からのプロクター招聘など)も正当な手続きを経て行われております。

(5)医師会活動、連携施設との研究会について

オンラインによる東京都医師会、墨田区医師会の病院部会や、墨田区による災害関連、感染管理、そして医療安全を基軸に様々な講習会や墨田区・東京都の行政や行事に関与する会議がオンライン形式で定常化されております。

同愛記念病院泌尿器科としても病院の地域多職種連携型の研修会開催の方針(おおえど連携ブロジェクト)に沿って、昨年は腹膜透析患者の在宅診療支援や前立腺がん検診部会をオンラインで実施しましたが、今年は入退院支援の一環として病院を挙げて取り組んでいる患者サポートセンターや財団内の福祉部門との連携でおおえど連携プロジェクトとして近隣の医療機関と研修会を実施しました。

副院長・部長の西松は介護保険審査水曜合議体に参加して2年以上地域医療に貢献しております。

MSI(高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High))検査やBRCA遺伝子変異(ペンブロリズマブ、オラパリブなど)の検査(詳細に関しては、別途の検査説明書を参照願います)を必要とする新規薬剤の導入手順は当院薬剤科や検査科と共に個人情報保護に配慮した検査、服薬指導方法が確立されております。

検査結果は電子カルテに暗号化されて保存されています。

検査科やH.U.フロンティア株式会社などと連携して個人情報を秘匿化して海外研究所に検査を依頼し、国内遺伝子検査オンコパネル検査医療機関(東京大学遺伝子治療部など)と連携して患者さんやそのご家族に適宜遺伝子カウンセリングを行っています。

(6)COVID-19感染患者さんの対応や泌尿器科関連病棟の院内感染管理について

同愛記念病院は外科系診療科も院内チーム医療として、濃厚接触者・帰国者外来、新型コロナワクチン接種事業、COVID-19感染患者さんの入院診療に参加しております。

院内感染では飛沫や接触感染が主要な感染経路であり、2021年は個室管理を行っても他科の患者さんから容易に院内感染が発生したことから、標準予防策の日頃からの徹底と病棟間での移動は慎重に行うことが重要であることを教訓とした感染対策を行っております。昨年は墨田区保健所や外部診療機関の介入指導を仰がなくても院内ICTによる適切な指示のみで感染者は減少し、重症度は中等症ⅡまでのCOVID-19入院感染患者さんや感染後の患者さんを当科医師がのべ225人を診療しております。2022年にお亡くなりになった患者さんはおられません。今後5月8日以降もCOVID-19感染病棟は維持されます。また泌尿器科病棟でも感染対策を継続してまいります。ご面会などではご不自由をおかけしますが患者さんご家族のご理解とご協力をお願いいたします。

COVID-19感染症の取り扱いが5類に引き下げれらた後も緊急入院での個室隔離対応などに引き続きご協力をお願いいたします。

文責 西松寛明

泌尿器科の施設認定について

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